おにぎりの義理

おにぎりの具は鮭にかぎるね

昇華させたい試み

on 2014年7月19日

映画『私の男』の感想 桜 庭一樹の『私の男』が原作だが、近親相姦的な色彩の濃さが個人的な趣味には余り合わない感じはあるか。

小さな子供時代から自分の子として育てている女の子 と、秘密の男女の関係を持つようになるというプロットが、セクシーなシーンをセクシーなシーンとして楽しみにくい難点だが、腐野淳悟(浅野忠信)と腐野花 (二階堂ふみ)の依存的でウェットな絡み合いと世間からの拒絶(先行きのない関係性の彷徨)が濃密に描き出される。

とりあえず、『背徳的なインセストタブーのつながり・社会道徳に違背する性愛』を、『ドロドロな性愛の背後にある究極の純粋な愛(誰にも理解されないが二人の間だけに確固としたものとしてある関係性・執着性)』にまで昇華させたい試みという風に解釈はできる。

だが、主役の腐野淳悟(浅野忠信)がただ不気味な感じが漂うロリコン趣味な中年男としか見えないような物語の単純な流れ、人物の背景描写に『共感性・人物の奥行きの限界』があるのではないか。


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